キク科
Asteraceae
キク
Chrysanthemum morifolium Ramat.
- 別名
- イエギク
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- 英名
- chrysanthemum
- 中国名
- 菊花,鞠
- 花期
- 9~12月
- 生薬名
- 菊花(キクカ)【局】
- 薬用部位
頭花
- 産地と分布
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中国で野生種の交配により誕生した.日本では古来観賞用に広く栽培される.
- 植物解説
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多年草.草丈50~140 cm.茎は基部がやや木質化し,ときに帯紫紅色.葉は互生し,有柄で卵形か卵状披針形で長さ3.5~5 cm.通常羽状中~深裂し,裂片は不整の欠刻状鋸歯縁か重鋸歯縁で鈍頭.茎の頂と葉腋に頭花を付ける.
- 薬効と用途
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抗炎症作用があり,咳,結膜炎,上気道炎,鼻閉などに用いる.目の充血,かすみ目,視力低下などの眼性疾患や,高血圧,イライラ,頭のふらつき,めまいなどにも良い.漢方処方では杞菊地黄丸,釣藤散,清上蠲痛湯などに配合される.
中国で1500年以上前に、シマカンギク(C. indicum)とチョウセンノギク(C. zawadskii subsp. naktongense)との交配から誕生したものと考えられている.観賞用はもちろん,食用,薬用として多数の品種が存在する.食用では‘阿房宮’,‘もってのほか’などの品種が,薬用では‘亳菊花’,‘抗菊花’などの品種が有名である.
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