熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

ウリ科
Cucurbitaceae
キカラスウリ
Trichosanthes kirilowii Maxim. var. japonica (Miq.) Kitam.
キカラスウリ
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  • キカラスウリ
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英名
No Information
中国名
日本栝楼
花期
6~9月
生薬名
①栝楼根(カロコン)【局】,②栝楼仁(カロニン),③栝楼実(カロジツ)
薬用部位

①皮層を除いた根,②種子,③果実

成分

①にトリテルペン(cucurbitacin B,D, bryonolic acid),テルペン類(vomifoliol)

化学構造式

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  • キカラスウリ 化学構造式1
  • キカラスウリ 化学構造式2
  • キカラスウリ 化学構造式3
産地と分布

北海道奥尻島から沖縄に分布し,山麓,荒れ地,川端に生える.

植物解説

つる性多年草.根は肥厚して伸長する.茎は細長くつる状になり巻きひげがある.葉は互生し,五角状卵心形から五角状円心形で掌状に3~5浅裂か中裂し,下面はしばしば深裂する.雌雄異株.雄花は脇性の総状花序に付き,雌花は葉腋に単生する.

薬効と用途

根は鎮咳去痰,清熱作用があり,熱性疾患および肺炎や気管支炎の咳や痰,熱病および糖尿病による口渇などに用いる.種子は清熱,鎮咳去痰,通便作用があり,熱性の咳や痰,乾燥性便秘に用いる.果実はそれらの作用のほか,清熱,鎮咳去痰,潤腸に加え,胸の痛みやつかえを除く作用がある.漢方処方は,根は柴胡桂枝乾姜湯,柴胡清肝湯などに,種子は柴陥湯,栝楼薤白湯などに,果実は配合される.
根は多量のデンプンを含み,天瓜粉として利用される.
同属のカラスウリ,オオカラスウリとの区別点として,本種は葉の表面に毛がほとんどなく光沢がある点,黄色い果実を付ける点が挙げられる.