バラ科
Rosaceae
カスミザクラ
Cerasus leveilleana (Koehne) H.Ohba
- 別名
- ケヤマザクラ,チョウセンヤマザクラ

- 英名
- No Information
- 中国名
- 霞桜
- 花期
- 4月
- 生薬名
- 桜皮(オウヒ)【局】
- 薬用部位
樹皮
- 産地と分布
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北海道から九州,および朝鮮,中国に分布する.
- 植物解説
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落葉高木.樹高20 mに達する.ヤマザクラに似るが,葉の中心よりも先で幅が最大になり,鋸歯は重鋸歯でより大きく,葉裏に光沢があり,葉柄や葉の両面,花柄に毛があることが異なっている.花期はヤマザクラより遅いのも特徴.
- 薬効と用途
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解毒,解熱,鎮咳作用があり,魚の中毒,じんましん,腫れ物などの皮膚病,咳,発熱などに用いる.日本では江戸時代,民間薬として多く使用された.漢方処方では十味敗毒湯に配合されることがある.エキス製剤は鎮咳去痰薬として用いられている.
花は初め白色だが,のちに紅色を帯びる.そのほか,葉柄や葉の両面,花柄に毛がある.九州では近年,熊本県で初めて発見された.
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