熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

ウコギ科
Araliaceae
オタネニンジン
Panax ginseng C.A.Mey.
別名
チョウセンニンジン
オタネニンジン
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  • オタネニンジン
英名
ginseng
中国名
人参
花期
5~6月
生薬名
①人参(ニンジン)【局】,②紅参(コウジン)【局】
薬用部位

①根,②湯通しした根

成分

①にサポニン(gensenoside 類)
②に特有の成分としてサポニン(ginsenoside Rg2, ginsenoside Rg3, ginsenoside Rh1, 2, gonsenoside Rs1, 2)

化学構造式

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  • オタネニンジン 化学構造式1
  • オタネニンジン 化学構造式2
  • オタネニンジン 化学構造式3
  • オタネニンジン 化学構造式4
産地と分布

朝鮮,中国,ウスリーの原産.

植物解説

多年草.草丈60 cm内外.根は直下し,白根で多肉,根茎は通常短い.茎は直立し単一.葉は茎の上部に3~4輪生し,掌状複葉.小葉は5枚で卵形か倒卵形,鋭尖頭,細鋸歯縁.茎の頂に花茎を単生し,その先端に淡緑色の小さな花を多数,球状の散形花序に付ける.

薬効と用途

非常に高い滋養強壮作用があり,特に胃腸系,呼吸器系の衰弱に良い.神経衰弱や疲労による動悸,不眠などの精神的な要因による症状にも用いる.漢方処方では人参湯,補中益気湯,十全大補湯などに配合される.紅参は滋養強壮作用がより優れ,脱水症状や病後の衰弱に適しているといわれる.
江戸時代,幕府が栽培を奨励し,各藩に種子が分譲されたことで,オタネニンジン(御種人参)の名が付いた.