イネ科
Poaceae
オオムギ
Hordeum vulgare L.
- 英名
- barley
- 中国名
- 大麦
- 花期
- 4月
- 生薬名
- 麦芽(バクガ)【局】
- 薬用部位
成熟した頴果を発芽させたもの
- 成分
アルカロイド(hordenine, asperphenamate),キノン誘導体(maltol),モノテルペン(cyclotene)
- 産地と分布
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中近東または中国からネパールにかけての地域で起源したといわれ,世界で広く栽培される.日本にも古代渡来し,栽培される.
- 植物解説
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二年草.草丈60~100 cm.茎は叢生して直立し,光沢があり無毛.円柱形で中空,有節で節間は長い.葉は互生し,長披針形で長さ8~18 cm,葉鞘は無毛で緩やかに抱茎する.花は穂状花序に多数の卵形の小穂を付け,護頴に長芒がある.
- 薬効と用途
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健胃作用があり,消化不良,食欲不振,腹部膨満感,嘔吐,下痢などに用いる.漢方処方では化食養脾湯,半夏白朮天麻湯などに配合される.日本では押麦にして米と混炊して食用にするほか,ビール,ウィスキーの醸造用に栽培される.
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