オオバコ科
Plantaginaceae
オオバコ
Plantago asiatica L.
- 別名
- ホウキオオバコ
00:00 / 00:00

- 英名
- plantain
- 中国名
- 車前,車前草
- 花期
- 4~5月
- 生薬名
- ①車前子(シャゼンシ)【局】,②車前草(シャゼンソウ)【局】
- 薬用部位
①種子,②全草
- 成分
①にはイリドイド(aucubin, geniposidic acid),フラボノイド(5, 7, 3’, 4’, 5’-pentahydroxyflavanone 3’-O-glucoside)
②にはイリドイド(aucubin, geniposidic acid),フラボノイド(plantaginin, luteolin 7-glucoside, copmosiin)
- 産地と分布
-
日本各地,および千島,サハリン,中国,台湾,東シベリア,マレーシアに分布し,草地にごく普通に見られる.
- 植物解説
-
葉は多数根生し,卵形か広卵形,まれに楕円形で長さ4~15 cm,やや薄質で鈍頭,無毛かやや有毛.数条の並行脈がある.草丈10~50 cmの花茎を出し,穂状花序に白色花を多数密生する.さく果は卵状長楕円形で種子は4~6個.
- 薬効と用途
-
種子は利水(体の水分代謝を調える),清熱,鎮咳作用などがあり,浮腫や膀胱炎,痰の多い咳などに用いる.目の充血や痛みなどにもよい.漢方処方では牛車腎気丸,五淋散などに配合される.全草は民間薬的に鎮咳去痰,強壮薬,降圧薬として用いる.炙った葉は腫れ物に貼ると毒を吹き出す.
参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。