熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ショウガ科
Zingeberaceae
ウコン
Curcuma longaL.
ウコン
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  • ウコン
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英名
turmeric
中国名
姜黄
花期
8~11月
生薬名
鬱金(ウコン)【局】
薬用部位

根茎

成分

ジアリルヘプタノイド(curcumin),セスキテルペン(α-, β-turmerone, (+)-ar-turmerone)

化学構造式

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  • ウコン 化学構造式1
  • ウコン 化学構造式2
  • ウコン 化学構造式3
産地と分布

熱帯アジア原産.

植物解説

多年草.草丈40~50 cm.根茎は多肉で黄色.葉は数個2列に互生し,長い柄が立つ.葉間から高さ20 cmほどの花穂を出す.花穂は多数の淡緑色の苞葉が積み重なり,上方の物は先端が淡紫紅色で,花は黄色.

薬効と用途

一般的には芳香性健胃薬,利胆薬として知られる.漢方では体の気を巡らせる,瘀血(血の滞り)を解消するなどを目的として,胸腹部の痛み,月経痛などに用いられる.一般用漢方処方では,痔や痒みに外用される中黄膏にのみ配合される.

健康食品に利用されるが,過剰摂取や長期接種では消化管障害を起こすことがあり注意が必要.胃潰瘍,胃酸過多,胆道閉鎖症の人の服用は禁忌とされる.

根茎を乾燥して砕き,繊維を除いたものには香味もあり,カレー粉や沢庵漬の色付けに利用される.若い根茎や葉鞘は矯味料として利用される.
黄染草(きぞめぐさ)ともいわれ,乾燥した根茎を用いた木綿を鬱金木綿と称する.反物や古美術の包み,幼児の下着などに用いられた.

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