バラ科
Rosaceae
アンズ
Armeniaca vulgaris Lam. var. ansu (Maxim.) T.T.Yü et L.T.Lu
- 別名
- カラモモ
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- 英名
- apricot
- 中国名
- 野杏
- 花期
- 3月
- 生薬名
- ①杏仁(キョウニン)【局】
- 薬用部位
①種子,②果肉
- 産地と分布
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中国北部原産で,世界各地で果樹として栽培される.日本での生産地は長野県と青森県で,冷涼で生育期間中に比較的乾燥する地帯を好む.
- 植物解説
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落葉小高木.樹高5 mくらい.樹皮は堅い.葉は互生し,卵円形あるいは広楕円形,先端は尖る.葉より先に淡紅色で5弁の花を開く.
- 薬効と用途
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種子(杏仁)は鎮咳,去痰薬として喘息,気管支炎などの様々な咳,呼吸困難に用いることができる.また,乾燥した便,体のむくみなどにもよい.漢方処方では,麻黄湯,麻杏甘石湯,五虎湯などに配合される.わきがには果肉とミョウバンを煎じて患部に塗布する.杏仁から搾った油(杏仁油)は,良質の軟膏基剤として,化粧品等に用いられる.
果実は生のまま食べられる.種子は杏仁豆腐の香り付けに用いられる.
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