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研究

卒論指導研究室(学部)

薬用植物学 ( 薬用植物園 )

スタッフ

教授 渡邊 高志
准教授 杉村 康司

講師
助教 技術員 渡邊 将人(旧研究室)
技術員 山本 匠洋(旧研究室)

研究テーマ

【研究プロジェクト名および概要】
1.薬用・有用植物の有効成分の解明と薬理活性評価
2.産業化に資する有用植物のGIS技術による栽培適地評価と栽培方法の確立
3.植物資源戦略事業(レアプランツ探索と有用性・安全性の評価)
4.薬用植物分類と遺伝子解析
5.西日本の絶滅危惧植物の調査とその生育域外保全及び増殖法の確立
6.一般及び学生に対して、漢方概論そして薬草に関する公開講座と各種セミナー
【研究テーマのキーワード】
植物資源戦略、薬用植物、栽培,育種,機能性植物,生理活性物質,植物の遺伝子解
明,伝統薬と伝承薬,地域連携,機能性食品開発,バイオ産業、薬用植物の啓蒙及び啓
発,環境保全、希少植物の保全・育種、植物多様性拠点園、阿蘇花野の再生
【その他】
「植物の力」で、熊本県をもっと豊かに!というテーマが、これから私の研究テーマの
一つに加わることになります。従来の熊本県の産業構造を考えますと、私が大学卒業後
間もない20代の頃赴任したネパール国が、0次産業のモデル国としての理想ではありま
すが、今後は植物を活用した6次産業化を目指したく思います。さて、ここで新植物産
業というのは、従来の農林業とは異なる領域に新たな経済活動の領域を切り開くことを
意味します。すなわち、医薬品原料や化粧品原料としての付加価値の高い植物や、ダイ
エットや健康増進にすぐれた機能性食品の素材となるうる植物を新たに開発し、それに
関連する新規の産業連関を創出することを意味します。その経済規模がどの程度になる
か、確約はできませんが、未利用植物の可能性を発見し、産業化を進めるとともに、
人々を元気にしたいと思っています。
 さらに、今回の着任にあたり、薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンター(旧、
薬用植物園)のセンター長としての任務を兼任させて頂くこととなりました。熊本大学
薬学部がある大江地区は、熊本市の中心街付近にある緑の多い地区で、同センターは、
肥後細川藩の薬園"蕃滋園"(1756年開園)の流れを汲んだ、薬学部の前身である官立熊
本薬学専門学校の薬草園(熊薬薬草園)として昭和2年(1927 年)に開設された大変歴
史のある貴重な教育展示施設とお聞きしています。現在、その規模を約7,000m2 と拡
大させ、日々、多くの薬用植物や樹木を植栽しています。今年の8月の台風では、キャ
ンパス内の樹木類に多大な被害を受け、2名の技術職員はじめ、多くの職員の方々の協
力を得て、現在復旧作業を急いでいるところです。もともと構想として準備されてきた
薬学部キャンパス全体を教育・研究の場として掲げる薬草パーク構想を本格的な事業ス
タートの年としたく、『街角のオアシス薬用植物園・薬草パークを目指して、キャンパ
ス内植栽区全体の改革』を目標にしまして、震災や台風にも負けない薬草パークの実現
に向けて、鋭意努力していきたいと思います。
 これまでの私が目指してきた研究の骨格は、「植物資源戦略」に関する研究です。こ
れからも本研究を発展継続させていければと思っています。熊薬着任後は、熊本大学に
は設置されていない農学部に代わるような農工医(薬)連携事業を強化し、新しいイノ
ベーションを目指したく思っています。
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