熊薬ミュージアム内に展示されているパネルをご紹介します。
薬剤師とは
私達人間は、太古から身近な植物を生活に利用してきました。なかでも健康の維持あるいは病気やケガの治療の際に,薬や薬の原料として利用されてきた薬用植物は,私達の祖先の使用経験に基づいて集約・伝承されてきた人類の貴重な財産であります。


 最近は多くの病院で薬剤師が病棟に出向き、患者さんに直接接し、担当医や担当看護師といっしょに患者さんの治療方針について話し合う機会がもたれています。薬物療法に関しては今後ますます薬剤師への期待が高まると思われます。
 薬の製造・販売には厚生省の許可が必要になります。製薬企業はその薬の有効性と安全性をヒトを対象にした臨床試験で証明し、その資料を厚生省からの許可を得る際に提出しなければなりません。この臨床試験を治験と呼びます。治験が正しく実施されるよう病院内での管理をするのが治験コーディネーターです。薬剤師の新しい職業として今注目されています。
 少子高齢社会をむかえて、今後は在宅で病気の治療を行う患者さんがますます増えてくると予想されています。2000年からは介護保険制度も始まりました。この制度の中で要介護認定がなされた患者さんのケアプランを立てるのがケアマネージャーと呼ばれる新しい職種です。薬剤師もその資格試験を受けることができます。