片倉鶴陵(かたくらかくりょう 1751~1822)の著で梅毒の治療書。 全2巻2冊。天明6(1786)年刊。
梅毒は16世紀の初めに日本に伝わって急速に広まり、17~18世紀には日本中に蔓延しており、当時梅毒の治療法の開発は急務であった。
本書はその早期の出版物に属する。 このほか梅毒療法に関しては永富独嘯庵(ながとみどくしょうあん)『黴瘡口訣(ばいそうくけつ)』(1788)など数多くの治梅書が江戸時代に出版された。