貝原益軒(かいばらえきけん 1630〜1714)の著になる本草書。 本編16巻・付録2巻・諸品図3巻。 宝永5(1708)年の序、自序を付して、本編は宝永6(1709)年刊。 付録・諸品図は正徳5(1715)年刊。 李時珍の『本草綱目』に刺激され、わが国独自の本草書を作るべく、益軒自ら観察した1362種の動植鉱物について記したもの。 『本草綱目』未収載の品も少なくない。 博物学的な色彩が強く、江戸博物学の先駆書として歴史的価値が高い。