延宝3(1675)年松会刊本。 『十四経発揮』は1341年に中国元代の滑寿(かつじゅ)が記したとされる医書。 中国医学における経絡や経穴について解説している。 滑寿は『黄帝内経』や『難経』などの古今の書物を読み比べ、各書には誤りや欠如している部分も多く、記述の順序も逆であることに気づいた。 そこで、滑寿は『黄帝内経』と『霊枢諸編』を参考にして経絡と経穴を整理し、教科書として編纂したとされている。