『衆方規矩』は曲直瀬道三(1507~1594)の原著、曲直瀬玄朔の増補になる簡便実用向きの処方集。 全3巻。 寛永13(1636)年初版。
岡本一抱(1654~1716)が元禄5(1692)年に増訂、解説したもの。 『医療衆方規矩』とも称される。 『衆方規矩』は一般の臨床医に重宝され、江戸時代を通じておびただしく流布した。 このため版種はすこぶる多い。 『衆方規矩』が日本漢方の臨床分野に与えた影響は計り知れないものがある。