12世紀末(宋)王碩(おうせき)撰。 宋の陳言(ちんげん)撰の臨床医学書『三因方(さんいんほう)』を基礎に組み立てられた書。 『三因方』では病気は喜怒哀楽などの内因、寒熱風湿などの外因と飲食の過不足や※虎狼、害虫などの不内外因のいずれかによって起こるとする説。 後世に大きな影響を残した書で、医学理論が注目されただけでなく、その後長く用いられた処方もある。
※ 虎狼痢?:激しい下痢と嘔吐