後漢末期(207~208年頃)に“張仲景(ちょうちゅうけい)”によって著され、古くは『張仲景方』と呼ばれていた。
もとは『傷寒雑病論(しょうかんざつびょうろん)』という一冊の本で、通説では傷寒の部分が傷寒論、雑病の部分が金匱要略(きんきようりゃく)と言われているが、金匱要略は北宋代に作られた書であることが確認されている。
傷寒論には多くの異本・偽本が存在。
傷寒論の最善本は宋版傷寒論である明代の趙開美(ちょうかいび)本。