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Nitric Oxide: Biology and Chemistryに論文がアクセプトされました。(NOとアルブミン関連)

2013/02/18

現在、生体肝移植において、臓器保存としてUniversity of Wisconsin (UW)液が広く使用されています。このUW液は、保存臓器に対して、抗ネクローシスの作用により、保護的に作用するにもかかわらず、冷阻血時には、アポトーシス細胞死も引き起こされることが明らかになっています。したがって、このアポトーシスでの細胞死には、UW液では不十分であり、抗アポトーシス作用を付加する必要があり、そこで本論文では、抗アポトーシス作用を有するアルブミンにNOを付加したSNO-HSAが、UW液中かつ低温下でも発揮されるかを検討しています。その結果、ラットの肝臓やヒトの肝臓の細胞を用いた検討において、SNO-HSA添加UW液は、抗ネクローシス&抗アポトーシス作用により長時間にわたり、保護作用を示し、今後、改良型UW液の開発に繋がるものと思われます。

本論文は、小児外科学・移植外科学分野の猪股 裕紀洋先生、大矢 雄希先生との共同研究での成果です。 

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