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Biochim Biophys Acta.に論文がアクセプトされました。(アルブミンドメインによる高ビリルビン血症への新規治療戦略関連)

2013/01/25

肝不全の発症因子や病態生理学的なメカニズムは様々であるものの、その臨床像には、肝性脳症や肝腎症候群、循環器機能の変化など、多くの共通した症状を呈することが知られています。これらの病因であるビリルビンなどの内因性毒素の除去は、有効な治療法の1つであり、現在までに血液透析に代表される血液浄化療法が広く施行されてきました。しかし、タンパク質結合性毒素や疎水性毒素については除去が困難であり、特に ビリルビンは、血液透析によって除去が困難とされる代表的な毒素です。今回、アルブミンのドメインという分子サイズにすることで、糸球体濾過を受ける機能を付加し、さらにファージディスプレイ法を駆使することで、ビリルビンに対し高親和性をもつアルブミンドメイン変異体の作製に成功しました。実際、高ビリルビンマウスを作成し、その効果を検討したところ、有用性が認められたことから、新規高ビリルビン治療薬となりうる可能性を秘めていることを明らかにしております。

本論文は、生命分析化学講座の森岡先生、諏訪先生との共同研究での成果です。

 

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