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FASEB Journal.に論文がアクセプトされました。(NOとα1-酸性糖タンパク質関連)

2012/10/13

急性相血清タンパク質であるα1-酸性糖タンパク質（AGP：別名orosomucoid）には、FI*S体とA体の２つのバリアント（サブタイプ）が存在することが知られていましたが、そのそれぞれの役割の違いに関しては、不明でした。今回の検討では、A体にのみ存在する遊離型Cysが炎症局所で高発現しているiNOS（誘導型一酸化窒素合成酵素）によってSNO化（一酸化窒素がSH基に付加する反応）を受けること、その結果、抗菌活性を新たに獲得し、生体防御に働いていることを明らかにしました。実際、SNO-AGPを敗血症モデルに投与することで、生存率の回復が見られることや、多剤耐性菌への抗菌活性も有することから、新規抗菌薬への応用が期待される非常に興味深い知見です。

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