熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

セリ科
Apiaceae
ヨロイグサ
Angelica dahurica (Hoffm.) Benth. et Hook.f. ex Franch. et Sav.
別名
オオシシウド,コエゾニュウ
ヨロイグサ
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  • ヨロイグサ
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英名
Dahurian angelica
中国名
白芷,大活
花期
7~8月
生薬名
白芷(ビャクシ)【局】
薬用部位

成分

クマリン(byakangelicol, oxypeucedanin, imperatorin)

化学構造式

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  • ヨロイグサ 化学構造式1
  • ヨロイグサ 化学構造式2
  • ヨロイグサ 化学構造式3
産地と分布

本州近畿地方,中国地方,九州中部,北部,および朝鮮,中国南北部,ウスリー,アムール,シベリア東部に分布し,山地の湿生草地,河岸,渓側,低木林内などに生える.

植物解説

多年草.草丈1~2.5 m.根は深く直下し,円柱形でときに分枝する.茎は直立して上部で分枝し,中空で帯紫紅色.根葉と茎下葉は2~3回3出羽状複葉で頂小葉はさらに3深裂し,小葉と裂片は長楕円形か狭卵状長楕円形で長さ5~10 cm.鋭頭か漸尖頭で鋸歯縁.茎頂に白色小花を多数散形花序に付ける.

薬効と用途

鎮痛し,神経痛,リウマチ,頭痛,腹痛などに用いる.漢方処方には疎経活血湯,藿香正気散,清上蠲痛湯などに配合されている.

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