熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ゴマ科
Pedaliaceae
ゴマ
Sesamum indicum L.
ゴマ
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英名
benne, sesame
中国名
芝麻,胡麻
花期
8~10月
生薬名
胡麻(ゴマ)【局】
薬用部位

種子

成分

リグナン(sesamin, sesaminol, sesamolin)

化学構造式

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  • ゴマ 化学構造式1
  • ゴマ 化学構造式2
  • ゴマ 化学構造式3
産地と分布

インド,エジプトの原産といわれる.

植物解説

一年草.茎は直立し,四稜形で基部は木質化する.葉は対生で上部はときに互生し,通常楕円形か披針形で長さ5~15 cm,尖頭でほぼ全縁で縁は波打つ.花期は5~9月.葉腋に白色,紅色,紫色の唇形花を1~3個付ける.

薬効と用途

通便,強壮,肌を潤す作用があり,虚弱体質,乾燥便秘,老人性皮膚搔痒症,視力の低下などに用いる.漢方処方には消風散に配合される.種子から得た油(胡麻油)は肌の乾燥を潤す作用があり,紫雲膏,中黄膏など漢方外用軟膏の基剤となる.また,胡麻油に含まれるリグナン類,特にセサミノールに強い抗酸化作用があるために酸化しにくい.
食用として世界で広く栽培される.

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