熊薬ミュージアム内に展示されている貴重な古文書をご紹介します。
61  熊府薬物會目録 全一冊

熊府薬物会は,肥後細川藩の医師村井椿寿 (むらいちんざん 名は純,号は椿寿,琴山, 1733年 7月 16日 生, 1815年 3月 1日残)が,宝暦14年 (1764) 2月に善音堂薬物会と して開催した闘草会(とうそうかい), すなわち薬物の展示研究会の記録である。

肥後ではこのような闘草会を,椿寿の父村井見朴(むらいけんぼく)が享保18年 (1733)上巳の日に家塾の復陽堂で開催し,再春舘ができてからは,再春舘で催している。