熊薬ミュージアム内に展示されている貴重な薫カ書をご紹解ワす。
59  栗。方彙

甲賀通元(こうがつうげん 生没年不詳、18世紀後半に活躍)編著の処方集。 全1冊。 『重訂栗。方彙』と称し、延享4(1747)年初版。 以後、蠀 i9(1780)・文化5(1808)・文久2(1862)年版などの重版がある。 「重訂」とされるように通元は改訂にあた・スようで、それ以前の原型を示すと思われる版種も存在する。 うち『万病回春(まんd・うかいしゅん)』を出典とすりY方が最も多い。 本書は出版以来、一般医家の愛用する第一の処方集となり、『衆方規矩(しcCほうきく)』を凌ぐ人気を得て世に行われた。 日本漢方の常用処方集として、今日でも強い影響を及ぼしている。