熊薬ミュージアム内に展示されている貴重な古文書をご紹介します。
47  傷寒啓微
全3冊 (上、中、下) 刊寛政五年

片倉鶴陵〔かたくらかくりょう(1751~1822)〕著。傷寒論の研究書。 全3巻。 寛政5(1793)年刊。同6(1794)年の亀田鵬斎(かめだぼうさい)序を付す前の刊本で鶴陵の叢書『医学質験(5種)』のひとつ。 門人、佐藤政和(さとうまさかず)・荒川元怡(あらかわもとよし)・谷井敬英(たにいたかふさ)が校正。 鶴陵は江戸で多紀元孝(たきもとたか)・多紀元悳(たきもとのり)に医を、井上金峨(いのうえきんが)に文を学んだ。 京都で賀川玄廸(かがわげんてき)に産科を学び、江戸で開業して医名を知られた。