熊薬ミュージアム内に展示されている貴重な古文書をご紹介します。
20  紹興校定経史訂類備急本草 一~五、解題 ×2部

28巻24冊。 本書の成立・刊行・伝承には不祥な点が多々あるが、一般には紹興27(1157)年に王継先が校上した『大観本草』が国子監(こくしかん)から刊行され、ついで継先らは詔を奉じて同書を再校し、自注も加えて同29(1159)に『紹興校定経史証類備急本草』として献上した。 これは未刊に終わったが、継先らの新注などを薬図に加えて22巻とした略本が、同一書名で修内司から刊行された。
北宋代には「経史証類備急本草」、「経史証類大観本草」、「政和、新修経史証類備用本草」などが刊行されており、これらの本草書は、若干の差異はあるが、内容が概ね一致しているので「証類本草」と呼ばれている。