熊薬ミュージアム内に展示されている貴重な古文書をご紹介します。
17  本草綱目啓蒙 一~三
小野蘭山の著で、中国明代の「本草綱目」に従って産物を分類し、詳しく記述している。

小野蘭山(おのらんざん 1729~1810)の著になる本草書。 全48巻。 蘭山の『本草綱目』(中国明代)の講義録を孫の職孝(もとたか)や門人の岡村春益(おかむらはるます)が整理し、刊行したもので、日本における状況が詳細に記されており、江戸時代最大の博物誌と評価される。 版本は4種類あり、本書は享和2年~享和3年彫刻~文化2年後序。

蘭山は京都の人で、名は職博(もとひろ)、字は以文。 松岡玄達(まつおかげんたつ)に師事して本草学を学んだ。