熊薬ミュージアム内に展示されている貴重な古文書をご紹介します。
16  傷寒論国字解
雲淀機了作註解 橋本正隆筆授

雲林院了作(うじいりょうさく)の編、門人橋本正隆(はしもとまさたか)の筆授になる『傷寒論』の和文注解書。 全10巻、6冊。 明和8年自序。 同年橋本正隆跋、同年刊。 安政3(1856)年後印本もある。 同著者の『金匱要略国字解(きんきようりゃくこくじかい)』の前年に刊行され、平易な『傷寒論』の解説書として広く用いられた。 説は成無己(せいむき)に拠るところが多い。