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今月の薬用植物

2014年6月

ニワトコ (Sambucus racemosa L. subsp. sieboldiana (Miq.) H.Hara)
スイカズラ科(Caprifoliacea)

 

第13回薬用植物を知ろうin熊本(阿蘇、10/4、5)、参加者募集中!!
「詳しくは下のイベントコーナー、ポスター(注目)をご覧下さい」



 大変遅くなりました。ようやく替える気になり、今月も6/14になってしまいました。
今月末から来月にかけてスリランカ(6/25?7/1)、ネパール(7/3?11)へ海外出張しますので、7月の更新も中旬になります。

 先週、2010年にMoUを結んだ「ラオス保健科学大学」の学生10名が来熊し熊本大学薬学部及び医学部で研修する(8/24?31)「日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)」の決定通知が来ました。教職員の皆さんの協力によって研修が実りあるものになることを祈っています。

 今月はニワトコです。ニワトコの和名は接骨木(せっこつぼく)と言います。茎を乾かしたものを、生薬で接骨木と言います。打ち身のとき接骨木末と黄柏(キハダの周皮を除いた樹皮)の等量粉末を水で練って患部に塗布します。骨折による腫れにも塗布したことから名前がついているようです。また「ミヤツコギ」からニワトコの名があるとも言われています。更にイエスの十二使徒の一人ユダがこの木で首を吊ったと言われ、北欧では不死の象徴であり切り倒してはいけないとも言われています。
 薬用としては茎以外に、花を「接骨木花」、葉と葉のついた枝を「接骨木葉」、根を「接骨木根」といいます。浮腫、利尿に接骨木・接骨木根、浮腫、利尿、解熱、発汗に接骨木花、浴剤として、神経痛、リューマチに接骨木葉を用いるようです。ニワトコには、体内の余った水、溜まった水を動かす作用(利水、利尿)が有ると言われています。

 大賀ハスの蕾が伸びてきました。蒸し暑くなり梅雨も近いようですね。肥後六花の「肥後ショウブ」も盛りを過ぎ、人が食べないビワの実を鳥達がついばんでいます。子供達はビワの実、クワの実等を食べなくなりました。食が豊富なのでしょう、日本は良い国だなとつくづく思います。ただ、人が人を殺すような戦争だけはごめんですね。

 蒸し暑くなると冷たいモノが欲しくなります。漢方でいう「脾胃(消化器系)」を冷やすと、食べて物が消化され難くなり、吸収されず、エネルギー(気)が減少します。また、胃の動きも悪くなり「夏バテ」という症状がでてきます。
 先日、家になっているビワと、買ってきたスイカを食べ過ぎ胃が重たくなりました。さらに前屈みでパソコンに向かっていて、胃を圧迫しているせいかもしれません。解決方法は、「胃を冷やさない」。そのためには、一日2?3回温かいものを飲食することが大事です。また、お腹を冷やして「寝冷え」をしないことも肝要です。さらに冷え性の人はクーラーで手足が冷え、節々がリューマチの様に痛くなることがあります。これも夏バテ(クーラーばて)の原因になります、気を付けましょう
 たまには汗をかいて、胃を冷やさない、お腹を冷やさない、身体を冷やし過ぎないことで、夏バテを予防して下さい!!

ご自由にご利用ください!
   2014年  6月カレンダー ミャンマーの夕日#2

    2014年  7月カレンダー ナイル川

写真(薬用植物園、2014年5月)
(資料,写真・文章責任: 薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンター
Medicinal Plants Eco-Frontier Center(Medicinal Botany and Ethnobotany )
(薬用植物・生薬学分野)
矢原 正治(専門:薬用植物学、臨床生薬学、漢方、民族植物学、環境保全、育種)
                       (変更日:2014.6.14)

, from 8, May, 2004
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