熊本大学薬学部
 
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今月の薬用植物
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2011年12月

ラッカセイ(Arachis hypogaea L.)
マメ科(Fabaceae)



12月に入り、ようやく平年並みの寒さになってきました。雨は相変わらず多いですが、薬用植物園ではムクロジの実が沢山なっています。皆様如何お過ごしですか? 
 今月は、先日収穫したラッカセイです。別名南京豆(ナンキン豆)、ピーナッツ等として生活の中で食用になじみのある食材です。殻付きの物、皮付き、皮むき、ピーナツバター等で食します。また医療用原料としても用いられています。ホームページで調べていたらピーナッツアレルギーの方もおられるようで、アレルギーの方は食材選びに大変だなと感じました。
 本題に入ります。
 薬用としてはあまり使われませんが、豆の茶色い皮を止血に、落下生油は、軟膏基剤、石鹸のほか、湿疹・かぶれのさいに塗るなどします。豆の茶色い薄皮には縮合型タンニンのカテキン及びその重合体が入っています。種子(豆)には脂肪分が多く、構成脂肪酸はオレイン酸が主成分です。ピーナツを食べ過ぎると脂肪肝になることもあるので、食べ過ぎには注意しましょう。

意外とラッカセイがどうやって出来るかを知らない人が多いようです。落花生の名前の由来は、花が咲いた後、子房の柄が伸びて地中に潜り込み、豆を作るのでこの名前がついたようです。中国から渡来したので「南京豆」とも言われています。
 収穫してすぐに、"圧力釜で30分位茹"でました。大変美味しかったです。また来年を楽しみに、夏前に作付けしようと思っています。
 ラッカセイの原産地は南米といわれています。世界での生産量は、豆類の中では大豆に続いて第2位で、インド、中国、アメリカが主要生産国のようです。
方言で面白い言葉をを少し。タワラマメ(山口)、ローハッセン(長崎)、ダッキショ(鹿児島)、ジマメ、ジムグリマメ等があります。

 薬用資源エコフォロンティアセンターの、12月、1月の予定を紹介しておきます。
  1)12月17日(土) 熊本城内で「屠蘇散配布」500個限定
  2)   19日(月) 忘年会(宮本記念館2F 和室) 
           6時〜屠蘇散作り、7時〜忘年会 (申し込みはお早めに)
  3) 1月 7日(土) 月例 第91回薬用植物園薬用植物観察会

★12/15頃から「屠蘇散」を作ります。御必要な方は、メール又は学内便で、個数+送り先を記してご連絡下さい。

寒くなってきます。腰〜背中を冷やして風邪を引かれませんよう、身体のバランスを整えて下さい。
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ご自由にご利用ください!
"2011年12月カレンダー クチナシ実"

写真(2011年8月(花)、11月(種子) 熊本大学薬学部薬用植物園で 撮影)
(資料,写真・文章責任 薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンター
Medicinal Plants Eco-Frontier Center(Medicinal Botany and Ethnobotany )
(薬用植物・生薬学分野) 
矢原 正治(専門:薬用植物学、臨床生薬学、漢方、民族植物学、環境保全、育種),(変更日:2011.12.5)
 
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, from 8, May, 2004



 
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