熊本大学薬学部
 
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今月の薬用植物
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2010年9月

アマ(Linum usitatissimum L.)
アマ科( Linaceae)




 9月は、暑い日が多かったですね。第9回薬用植物を知ろうin熊本も無事に終りました。12日の阿蘇の観察会は昼前に雨が降りましたが、講師の先生の計らいでコースを変更し、いろんな植物を見ることが出来ました。両日とも薬剤師の方が50名と大変多く、ビックリ。12日、140名を越えたため、お断りえざるを得ませんでした。来年は、早めにお申し込み下さい。2011年の第10回は、南阿蘇鉄道、中松駅付近の”水源巡りと薬用植物”で、5月29日に行います。前日の28日は大学が会場です。
今月はアマです。茎が細い植物で、1m位になるようです。園では50m位で成長が止まっています。種子は思ったよりも大きく、生薬で”亜麻子(あまし)”といい、解毒鎮痛に、また外用で、皮膚のかゆみ、抜け毛などに用います。根を”亜麻”といい、理気、平肝、活血薬として、慢性肝炎、頭痛、膀胱炎などに用います。

 アマは、種子から油、茎から繊維が取れるので。世界中で広く栽培されています。日本でも江戸の元禄時代に亜麻仁油を作ったとの記録があります。

何故”亜麻”と言うのかは、麻(大麻)の次ぎに、油、繊維が取れるからとの説があります。アマの種子を水に濡らすと、ぬめりがあり、ゴマに似ているので、”ヌメリゴマ”とも呼ばれます。
リナマリンという、分解すると青酸(HCN)を出す化合物を含みますので、きちんと処理して、食用、薬用に用いるようにして下さい。


熊薬125周年の事業で、”薬用植物園ポストカード「薬用植物園からの花だより」を作っていただきました。”花便りのメールで皆さんに送信している写真が主です。一枚に6個の写真が入って、80円/枚、12種類作ってもらいました。12枚セットで900円です。
"No.1-4", "No.5-8", "No.9-12""ハガキ表"
"72個の植物の概説")。
 薬学部生協で売っています。よろしければご購入いただき、ご意見をいただけますと幸いです。

写真(2007年7月20日薬用植物園)
(資料,写真・文章責任 薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンター
Medicinal Plants Eco-Frontier Center (Medicinal Botany and Ethnobotany )
(薬用植物・生薬学分野)  矢原 正治(専門:薬用植物学、臨床生薬学、漢方、民族植物学、環境保全、育種),変更日:2010.11.4)
 
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, from 8, May, 2004



 
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