熊本大学薬学部
 
  トップページ / 今月の薬用植物
ワード検索
今月の薬用植物
バックナンバー薬用植物園

2007年5月

エンゴサク(Corydalis yanhusuo W.T.Wang)
ケシ科(Papaveraceae)



『野焼き後 草原緑に変わり、サクラソウ咲く』(河童)

 連休に阿蘇の野に行くと、 畑地にピンクのジロボウエンゴサク(写真左上)、草原の縁に水色のヤマエンゴサク(写真右下)の花が咲いています.エンゴサク(延胡索)の代表品に、日本ではジロボウエンゴサクの根茎を用います.
 今月の薬用植物は3月末の学会で富山に行った折り、富山大学薬用植物園の畑の横で見つけた中国産のエンゴサクです.根茎の皮をむき乾燥したものを生薬”延胡索”といいます.延胡索は、性味: 辛、苦、温、寒証による痛みを除くなどの目的で安中散に配合されています.単味として使用されることもあり,1g位を生理痛を抑えるのに用います.アルカロイドが入っていますので、安易に用いないで下さい.有毒植物の一つです.
 5月は、熊大薬用植物園主催(主催:環境省、日本植物園協会、植物園自然保護国際機構)の、”ふるさとの植物を守ろう 阿蘇の野の花写真展”(5/1−6/1)と、5/4(みどりの日)、5/19、20に講演会、観察会を行います.お時間が有りましたら是非お立ち寄りください.園ではヒゴタイ、ハナシノブ、ヤツシロソウ、ツクシマツモト、オキナグサ、クララ等の阿蘇の植物もお待ちしています.


5月のカレンダー(アンズ)    

写真(2007年3月 富山大学薬学部附属薬用植物園にて撮影)
(資料,写真・文章責任 薬学教育部・附属薬用植物園(Medicinal Botany and Ethnobotany )(Molecular Evaluations of Medicinal Plants)(薬用植物学研究室) 矢原 正治,2007.5.3)
 
トップページへ戻る


, from 8, May, 2004



 
当ウェブサイトの著作権は、熊本大学薬学部及び記載責任者に属します。 掲載内容および画像などの無断転載を禁止します。
熊本大学ホームページへ 医学薬学研究部へ サイト案内