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2006年3月
こだちあろえ (Aloe arborescens)
ゆり科 (Liliaceae)
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”『春うらら 阿蘇の草原 朝冷えに まだまだ高く 霜柱たつ』”(河童)
今月は、近くのマンションの軒下で見つけた、コダチアロエ(木立アロエ)です。別名キダチアロエとも言います。
薬用部位は肥大した葉部で、下剤、健胃、火傷に用います。緩下成分としてはアロエエモジン、バルバロイン等が含まれていますが、薬用のアロエ(Aloe ferox等の葉から得た液汁を乾燥したもの)よりは効果は弱いですね。痩せるのに下剤の入った健康食品をとる人がいます。たしかに下痢をして痩せますが、腸が炎症等を起こしたりしています。痩せる健康食品で下痢などがひどくなったときは、止めるなど、使用に御注意下さい。
コダチアロエは、熊本、大分等でも霜の当たらない軒下で越冬し、12月から3月にかけて花を咲かせます。軒下で花を見つけると近年の温暖化を感じます。
3月は阿蘇の野焼きのシーズンです。野焼きが終わると、黒く焦げた高原に黄色のキスミレ、青紫色のハルリンドウ等リンドウの仲間が花を咲かせます。花が一杯咲くのを楽しみに、今年も南阿蘇の野焼きをNPO法人阿蘇花野協会の仲間と行います。一汗流した後には、それ以上の楽しみが待っています。
写真(味噌天神の近く 植物 2006.2撮影)
(資料,写真・文章責任 薬学教育部・付属薬用植物園(Medicinal Botany and Ethnobotany )(Molecular Evaluations of Medicinal Plants)(薬用植物学研究室)、 ・矢原 正治,2006.3.6)
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