|
 |
2004年12月
つわぶき (Farfugium japonicum)
きく科 (Compositae)
|
 |
 |
『初霜がツワブキの葉にしろくのる』(河童)
12月に入りようやく霜が降りました。寒さが植物の冬支度を早めています。鳥と人間の食べ残した柿の実が、初冬の太陽の光に黄色さをましています。白色の薬用の杭菊の花が赤くなってきました。
今月の薬用植物は”ツワブキ”です。熊本でも盛りは過ぎていますが、まだ花を少しつけています。花が咲くとキク科と分かるのですが、葉だけを見ていると何科だろうかと思う人もいるかもしれません。葉の形がフキに似てはいますが、光沢が有るのでずいぶん違いますね。春の若葉の茎(葉柄)を食用にします。フキと同じように料理をすると美味しいです。名前の由来は、ツヤハフキ(艶葉蕗)から来たのだろうとも言われています。民間薬で、葉を火であぶり柔らかくし、細かく刻んで、打撲、できもの、切り傷、湿疹に外用薬として用います。また、葉を青汁が出る程よくもみ、打撲、できもの、切り傷、湿疹に直接つける方法もあります。分布は広く福島以南から沖縄までありますが、花の花弁のこみ具合が地域によりだいぶ違うようです。薬用植物園にあるのは花びらの間が空いているものです。園芸品種も多く、葉に斑のはいったものが庭先に植えられ、一年中、葉、花を楽しめます。
11月末、元理学部教授の今江先生にお越しいただき、樹木のラベリングをしました。台風で葉が無くなっているのもあり、だいたい名札をつけました。残った、樹木と、宮本記念館周辺の樹木には、この冬にできるだけつけたいと思っています。
”ウコン末”を作っています。ウコンの根茎の2年目以上の部分を用い、なるべく黄色の濃い粉を作ります。飲みに来て下さい。12月12日(日)11時から薬用植物園薬用植物観察会を行います。お時間のある方はお立寄り下さい。ハブソウ、アイ等の種子の採取をしたいと思っています。
薬用植物園で、ウコンの花、ヘビウリ、シキミの枝、等々がなくなりました.心無い人がいるものです.教育研究に多大な支障をきたしますので、観るだけにして下さい.御協力をお願いします.
御来園の時は、管理棟前にある御来園簿にお名前を御記入下さい.御協力をお願いします.
写真(薬用植物園 2004年11月2日撮影)
(資料,写真・文章責任 薬学教育部・付属薬用植物園(Medicinal Botany and Ethnobotany )(Molecular Evaluations of Medicinal Plants)、・矢原 正治,2004.10.9)
トップページへ戻る |
|
 |
|
 |
 |
 |
当ウェブサイトの著作権は、熊本大学薬学部に属します。
掲載内容および画像などの無断転載を禁止します。 |
 |
|