熊本大学薬学部
 
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2004年3月

ふき(Petasites japonicus)
きく科(Compositae)


『ポンと飛ぶ 速足の下 蕗の薹』(河童)
 3月はフキです.写真はフキノトウです.属名のPetasitesはギリシャ語で”大きな帽子”を意味します.北海道の民話に出てくるコロボックルという妖精は蕗の葉の下に住むと言います.東北以北、北海道にあるアキタフキは、雨が降ったときに葉を取って傘の代わりにできるほど大きなもので、1.5m位になります.トトロでも出てきますね.
 フキノトウ、茎葉、根茎は民間で、 乾燥したフキノトウを、食欲促進、せき止め、去痰に、また茎葉や根は煎じてうがい薬に用います.
 フキは雌雄異株で.雌花は白色、雄花は白黄色で、花茎をフキノトウと呼びます.フキノトウには、フラボノイド配糖体が多く、苦味がありますが、天ぷら、あえ物、味噌汁に入れ、春の香りを楽しみます.フキにはフラボノイド等のポリフェノールが多く、アクが強いので、特に胃の弱い人は、あく抜きをして食べることをお勧めします.
 熊薬 薬用植物園のフキノトウは2月中旬に今年は顔をのぞけました.足元に注意して歩かないといけない時期になりました.園内では、ウメ、サンシュユ、ツバキ、ボケ、ホトケノザ、シロバナタンポポ、ミツマタ、オウレン等が花を咲かせています.ボタン、アイラトビカズラ、カリン、モクレン、コブシ等の蕾が日に日に膨らんでいます.シャクヤクが赤い芽を伸ばしています.三寒四温で春が駆け足で近づいています.今年はサクラがいつ咲くだろうとウキウキしています.いつも足元の草花で花見をしていますが.
 お近くにおいでのおりは薬用植物園にお立寄り下さい.お待ちしています.

写真2004年2月24日(薬用植物園にて撮影)
(資料,写真・文章責任 薬学教育部・付属薬用植物園(Medicinal Botany and Ethnobotany )(Molecular Evaluations of Medicinal Plants)・矢原 正治,2004.3.1)
 
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★”初級漢方とハーブ”
 ・今月は3月22日(月)20:00− 

   キュウ帰膠艾湯、銀翹散、駆風解毒湯、荊芥連翹湯です.
  『学部学生、大学院生、教官、事務官、薬剤師、一般の方々、他学部の学生さんの参加を歓迎します』
  『漢方を勉強したい方、少しでも知りたい学生さんは、御参加下さい』

 ・毎月第4月曜日20時〜.
  学生さん(学部は問いません),薬剤師さん、更には一般の方で興味のある方も気軽にのぞいてください.(毎月第4月曜日).参加費無料.本代500円

★ ”第6回薬用植物園”
 ・3月14日(日)、11時から2時頃まで
 ・場所: 薬用植物園 [集合場所:薬用植物園管理棟2階]
 ・お弁当を持って来て下さい.焼き芋用の甘藷(唐芋)が現在底をついています.買ってきます.
 ・オウレン、ウメの花が終わりそうで、サンシュユ、ツバキ、ボケ、ホトケノザ、シロバナタンポポ、ミツマタなど咲き始めるかな? 沢山の植物の芽が出てくると思います. 
 ・4月は18日です(11日は東京に出張で不在のため変更します)
  ●●一般の方大募集!!!!

★”やさしく傷寒論を読む会”.
 ・今月は3月11日(木)19:30−.
 ・薬用植物園管理棟2階で行われます.
 ・学生さん、薬剤師の方、一般の方、お気軽に御参加ください.(毎月第2木曜日)
    ☆☆学生さんが増えました.その熱気で部屋は暖かいです☆☆


★★ 薬用植物園の見学をされたい方は,お気軽にお申し込みください.矢原が,御説明いたします.
 お申し込みは(Tel/FAX 371-4381, FAX 371-4639, mail: yaharas1@gpo.kumamoto-u.ac.jp へ)  


★★ ”第3回 薬用植物を知ろう in 熊本(阿蘇)”の案内
  ・10月2日(土)13:30〜 講演会(国立阿蘇青年の家)
  ・10月3日(日)9時集合(阿蘇町ふれあい農園の予定) 9時30分〜14時まで(阿蘇町)
  ・会費: 無料(保険料、資料代として、100円.
         薬剤師で研修シールが必要な人は1点100円いただきます.5点準備の予定)
 ・詳しいことは追ってお知らせします.
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