熊本大学薬学部
 
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2001年5月

しらん(Bletella stroita)
らん科(Orchidaceae)


 日中は暑いぐらいの毎日です.今年の連休は,真ん中に2日講義の日が入りました.私も環境ISO14001の講義を1年生に,生薬学III(生薬化学)を3年生に行います.自主休校して9連休にする学生さんもいるのではと思いますが,結構皆出てくるのではと,近年の動向から感じています.後半の休みには九薬連があり,連休が明けると学部長杯ソフトボ−ル大会が始まります.
 早いところでは田植えが始まっています(天草地方).薬草園のアイラトビカズラ の花が棚の下にびっしりと落ちています.フジの花も終りですね.シャクヤク,アヤメの仲間,キンポウゲの仲間,スミレの仲間等の植物が花をつけています.
 今月の薬草はシランです.一度学生さんに教えると忘れることはありません.家庭 の庭に植えられていることが多いのですが,薬用であることを御存知でない方が多い のでは? 白花,赤花と有りますが,薬効はほとんど変わり有りません.使用部位は,根茎(地下部の太いところ)を持います.効果としては,胃潰瘍,胃炎,切り傷,あかぎれ(冬場に多い手足の皮膚のヒビ割れ)などの治療を目的に用います.生薬名は白及(ビャクキュウ)といいます.”あかぎれ”に用いるものとして,他にシュンラン(別名ジジババ等)が有ります.子供のころ手足にヒビを作っていると,爺 さんにこっち来いと言って呼ばれ,自分が塗っているのを私にもつけてくれたのを覚えています.結構治りは良かったですね.田舎の山から持ってきたシュンランが庭で今咲いています(3月終りからですのでもう終りです).
 タンポポの綿毛と,しっぽから糸を長−く出したクモの子供が一緒に飛んでいます.地ではモグラが活動を始めました.分子機能薬学専攻も羽ばたけるかな?
 4月23日に大学院の新しい専攻の入科式があり,13人が入学しました.不安と希望を抱きながら,研究に入って一週間が経ちます.関係者の皆様如何ですか??  希望と不安どちらが大きく膨らみましたか? 2年後の修論発表会を期待していま す.
 学部の1年生は5月病にかからないよう,ストレスの解消は十分にして下さい.但し,興味をもって考え学ぶことはお忘れなく.

(資料:写真提供 薬学研究科・分子機能薬学専攻・創薬基盤分子設計学講座・矢原正治,2001.4.29)

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