熊本大学薬学部
 
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2001年1月

ナンテン  Nandina domestica Thunb.
メギ科 Berberidaceae


 2001年、明けましておめでとうございます.
本学部では分子機能独立専攻の大学院がスタ−トする年、飛躍と変化のあの年であることを願っています.
 21世紀の最初はラテン名と植物名が同じであるナンテンです.
6月頃,白い花をつけ、果実が12月から色づき、正月の装飾植物にも用いられる.シロミノナンテン(Nandina domestica Thunb. var. leucocarpa)とナンテン(Nandina domestica Thunb.)があり、生薬、南天実にはシロミノナンテンの果実を主に用いる.赤白余り薬効の差はないようであるが、赤実のナンテンの果実を乾燥すると真っ黒になり、見栄えが悪い.薬効として、消炎、鎮咳薬.日本では民間的には単味で感冒による咳、気管支喘息、百日咳に用いる.食品の防腐を目的に、正月のお節料理、赤飯の上にナンテンの葉がのせられている.これは”ナンテンの葉には毒を消す作用が有るので、中毒の心配がありません”という意味をあしらっている.他にハランの葉等も有るが、今はプラスチックに替わり、環境ホルモンの溶出が問題となっている.今年の薬草園のナンテンは写真のように実のなりが悪い.原因を考えてみると、陽当たりが悪いのも一因である.薬草園の植物も減る一方である.口だけでは植物は増えない.地道な継続的努力が必要である.
 地球は生きているといわれる.生命は再生をする力を持っている.確かに地球も再生をし、人間が汚したゴミを一生懸命浄化してくれている.地球のDNAを解析してみたい.もし地球遺伝子が有るならば、とてつもない時間の中で再生する能力を持っているのであろうか?


(資料:写真提供 薬品資源学講座・矢原正治,2000/12)
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