熊本大学薬学部
 
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1999年8月

あさがお Ipomoea nil ( = Pharbitis nil )
ひるがお科 Convolvulaceae


 朝顔につるべ取られてもらい水
  昔は美味い水があちこちで湧きだしていた.「家の井戸の水は冷と−てうめえ」などと自慢したものだ.昨今は地下水をそのまま飲むにはちょいと勇気がいる.熊本の水は美味いと言われていたのはいつのことだろうか.若者はペットボトルの水を飲みながら歩いている.そう思ったら会議の席に,お茶ではなく,暑いでしょうからとペットボトルが置いてある.どうしたら,水を地球が作ってくれた状態まで戻せるのだろうかと考える.大学人もISO14000を本気で考え実行する時なのかも知れない.
 話は本題に戻り,写真は肥後朝顔である.アサガオも含め,ヒルガオ科の仲間は瀉下作用を有する樹脂配糖体を含む.アサガオの種子にも多量に含まれる.種子を牽牛子と言い,八味疝気丸,牽牛散などに配合される.種子には白と黒があり,黒の方が作用が強いとされる.講義で「アサガオの種は便秘に良い」と言ったら,すぐ飲んだ学生がいた.「効きませんでした」と次の週に言われた.「どのようにして飲んだか」と聞くと,「そのまま飲みました」の答え.「もしかしてつぶさずにそのままでは」と尋ねると,「はい」.次の年からは,つぶして飲むように言っている.外皮の堅い種子は,きちんとつぶして用いるようにしないと効果はないことはお分かりと思う.笑い話である.
 人間,大声で笑う時間を一日一度は持ちたいものだ.ストレス解消に ワハハハハハハハハハハ−−−ハハハ!
 今年は,太平洋高気圧が東に偏っている.梅雨前線は無くなったが,九州は雨ばかりで,庭で咲いているヤツシロソウが雨に打たれ下を向いている.天草の超早場米,荒尾の梨などのできも今一歩のようで,夏野菜,果物のできも悪そう,回り回ってこの影響を受けるのが人間の健康ではないかと心配する.


(資料・写真提供 薬品資源学講座・矢原正治,99/8)


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