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1999年3月

ひまわり (Helianthus annum L.)
きく科(Compositae)


 
向日葵(ヒマワリ),ゴッホの絵の中に出てくる「ヒマワリ」は彼の心の葛藤を表しているように,花瓶の中で八方を向いている.自然では字の通り,太陽の方向,南の上を向いて咲く.中南米の原産でアンデスの「太陽の神」と結び付く花である.ペル−の国旗にこのヒマワリの花が描かれており,国花である.前向きに生きる強い力を感じる花である.近年になり品種改良が進み,四季いつでも花が見られるようになっが,やはりヒマワリは「夏の花」である.種子は食用として用いられ,食べだすと止められない.薬用では,花が血圧降下薬として,「のぼせ」,「目まい」に.葉は,「苦味健胃」,「高血圧」治療に用いられる.
 熊本・天草の栖本町では,11月中旬に河童サミットが行なわれ,ヒマワリの花と河童の頭が似ていることから,約50万本のヒマワリが稲刈りの終わった田んぼ一面に花をつける.また,菊鹿町は早春はアンズ,5月にはアイラトビカズラ,夏から秋はヒマワリ,9月にはヒガンバナの花が田園を彩る.心安らぐ,明るく,陽気で楽しくなる花である(写真は1998年11月21日 栖本町にて撮影)

(資料・写真提供 薬品資源学講座・矢原正治,99/4)

肥後狂句:風見鶏春一番で西に向く,いつも夏陽に向く向日葵の花
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