5月の終わり頃から白い花をつける.花は数日すると黄色に変わり,金銀の花になる
.子供のころ,花を摘んで蜜をすったのを思いだす.遊んで疲れたときには格好のおやつであった.蜂も花が咲くと蜜を求めて集まってくる.葉は冬の間もしおれないので忍冬と言う.生薬として,花を金銀花,葉茎を忍冬として用いる.金銀花は熱
を清め,血中の毒を解することから,解熱,解毒薬として荊防敗毒散などに用いられる.忍冬はサポニンを含み,消炎,利尿,解毒,解熱などを目的に,湿疹治療薬である治頭瘡一方などに配合される.公害にも強いので熊本では道路わきのフェンスにはわせてあり,ごみごみした歩道のわきで花を咲かせる.本当は空気の綺麗な野山で咲かさせてやりたいものである
(薬品資源学講座・矢原正治,98/6)
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