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1996年4月
かたくり(Erythronium japonicum)
ゆり科(Liliaceae)
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九州では1000mを越す脊梁の山(熊本,宮崎の県境の山々)に自生する.4月の中旬から下旬にかけて,可憐な紫の花をつける.関東地方などでは裏山に沢山生えているようであるが,九州では大変少なく,希少植物である.関東地方より少し色が薄い.近年,山野が観光化され,踏み荒らすため徐々に減少している.根茎は白い多肉質の鱗片状で,この鱗茎より良質の澱粉が取れる.片栗粉はこの澱粉を指すが,今はほとんどがジャガイモの澱粉である.
(生薬学研究室 矢原)
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