センター長挨拶
創薬研究センター長 甲斐 広文
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平成18年4月、熊本大学薬学部に創薬研究センター(国立大学の薬学部では我が国発)が新設されて以来、水島 徹 前センター長を中心としたプロジェクトが、本センターを活用して展開され、いくつかの研究成果を上げ、社会貢献をしてきました。平成23年4月からは、新研究センター長(甲斐広文)の下,生命資源研究・支援センター所属であった機器分析施設を創薬研究センター所属として、熊本大学薬学部の研究支援、成果発信としての機能だけでなく、医学部、附属病院をはじめとする熊本大学全学部、さらには、熊本県内の大学、県関連の研究センター、県内外の企業と密に連携し、様々な形で研究支援する新たな体制がスタートしました。元来、創薬研究センターは、画期的な新薬の研究・開発を行うと共に、一流の創薬研究者を育てることを究極の目的としていましたが、実際には、地域の中小企業の様々な商品開発を科学的な視点でバックアップしてほしいという要望がかなり多く、地域貢献、社会貢献という大きな使命があることも分かってきました。今一度、地域にももっと目を向けた、開かれたセンターをも目指すべきであると考えています。
創薬研究センターとしては、以下の3つを使命として活動している。
- 1)大学における新たな創薬ターゲット分子の発見あるいは新たな創薬リード化合物の発見をハードの面から全面的に支援していくこと、
- 2)学内外の創薬、知財、食品開発、代替農薬開発などに関する相談(支援)窓口として機能すること、
- 3)薬学部は薬剤師の養成だけでなく、未来の薬の開発において大きな貢献をしていることを、マスコミ等を通して発信し、次世代の創薬研究者(創薬生命薬科学科希望の高校生)のリクルートを行なうこと
21世紀の現代でも、多くの貴重な命が病気で失われており、人の命を救う新薬を開発することは薬学部の社会的使命です。この創薬研究センターの発展のため、皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。