Research
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研究の概要
1. 創薬研究
天然資源から「薬」となるような有用物質を探索し、作用機能の解明を行っています。天然資源としては、主に、日本近海およびインドネシアで採集した海洋無脊椎動物(海綿やホヤ)や微生物の培養液を用いています。研究室では、以下の緑色で示すアッセイを自分たちで行ないながら、医薬リード化合物を探索しています。詳細は、 Project 1 とProject 2 へ。
・ がん治療薬:がん細胞に対する増殖抑制作用
ユビキチン-プロテアソームシステムに対する阻害作用
細胞周期阻害作用、微小管重合阻害作用
酵母変異株に対する成長阻害作用
・ 脳神経疾患治療薬:神経突起伸展活性
・ 感染症治療薬:抗菌作用
・ 動脈硬化症治療・予防薬:マクロファージの泡沫化阻害
・ 骨粗鬆症治療・予防薬:破骨細胞分化に対する阻害作用
2. 海洋性真菌から得られたアルカロイドの生合成研究
私たちは、能登半島で採集したイガイから Aspergillus 属真菌を単離しましたが、その真菌の培養液から複雑な骨格を有するインドールアルカロイドをいくつも単離し構造決定しました。そして、それらのうち3種類については、その後、ハワイのキノコから単離された近縁の真菌から鏡像異性体が発見されました。そこで、現在、2種類の真菌それぞれにおいて、どのように鏡像異性体が生合成されているのか、その機構について研究を行っています。詳細は、 Project 3 へ。