熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ツゲ科
Buxaceae
フッキソウ
Pachysandra terminalis Siebold et Zucc.
別名
キチジョウソウ
フッキソウ
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  • フッキソウ
  • フッキソウ
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  • フッキソウ
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英名
Japanese pachysandra, carpet box, Japanese spurge
中国名
頂花板凳果,頂蕊三角咪
花期
3月
生薬名
雪山林
薬用部位

全草

成分

クマリン(fraxetin),ステロイド(β-sitosterol),フェニルプロパノイド(p-coumaric acid)

化学構造式

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  • フッキソウ 化学構造式1
  • フッキソウ 化学構造式2
  • フッキソウ 化学構造式3
産地と分布

北海道~九州,および中国に分布し,山地の林下に生える.

植物解説

常緑の亜低木.分枝を繰り返しながら地をはい不定根を下ろし,枝の先は立ち上がり高さ20~30 cmになる.葉は互生,枝の上部の葉は輪生状となる.葉は厚く光沢があり,菱状倒卵形,長さ3~8 cm,幅1.5~4 cm,上部に粗い鋸歯が付く.茎頂に穂状花序を付け,上部に15~25個の雄花が,下部に1~7個の雌花が付く.石果は卵球形で長さ1.5 cm内外,白く熟す.

薬効と用途

リウマチ痛,月経過多,煩躁不安に用いる.中国で薬用にされる.
土質を選ばず耐寒性,耐暑性があう上に耐陰性もあるため,グラウンドカバーとして植栽される.斑入りの園芸品種もある.漢字で富貴草,別名を吉祥草といい,常緑でよく繁茂するため縁起が良いとされ命名された.

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