熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

キキョウ科
Campanulaceae
ヒカゲツルニンジン
Codonopsis pilosula (Franch.) Nannf.
別名
マンサン,ヤマツルニンジン
ヒカゲツルニンジン
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  • ヒカゲツルニンジン
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  • ヒカゲツルニンジン
英名
Dangshen
中国名
党参
花期
夏~秋
生薬名
党参(トウジン)【局】
薬用部位

成分

ネオリグナン配糖体(tangshenoside類),ステロイド(taraxasterol),フラボノイド(apigenin, luteolin, cynaroside)

化学構造式

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  • ヒカゲツルニンジン 化学構造式1
  • ヒカゲツルニンジン 化学構造式2
  • ヒカゲツルニンジン 化学構造式3
産地と分布

中国に分布し,山地の低木林や林縁に生える.

植物解説

つる性の多年草.根は肥大し肉質,紡錘状円柱形.枝は分枝が多い.葉は互生と対生があり,葉片は卵形,先端はやや尖る.花は枝端に単生し,花冠は黄緑色で先端が5裂し,内面に淡青紫色の斑点がある.蒴果は円錐形で,種子は多数.

薬効と用途

鎮咳,強壮,健胃作用がある.一般用漢方処方に配合されるものはないが,天王補心丹,独活寄生湯などの処方に配合される.

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