熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ショウガ科
Zingiberaceae
バンウコン
Kaempferia galanga L.
バンウコン
英名
kencur, aromatic ginger, sand ginger, cutcherry
中国名
山柰
花期
7~8月
生薬名
山奈(サンナ)
薬用部位

根茎

成分

ジアリルヘプタノイド(hedycoropyran B, phaeoheptanoxide),ジテルペン(kaempulchraol I, kaemgalangol A)

化学構造式

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  • バンウコン 化学構造式1
  • バンウコン 化学構造式2
  • バンウコン 化学構造式3
産地と分布

インド,マレー原産で,各地で栽培される.

植物解説

多年草.草丈10 cm内外.根茎は小さく,黄色で香気がある.葉は2片が相対し,広く水平に開出した広い楕円形で,先端は急に尖り,基部は心形.葉間から短く大きい花序を出し,細長い筒状の大きな花を付ける.

薬効と用途

消化不良には煎液,粉末を服用する.外傷,フケの治療,関節リウマチには煎液を外用する.喉の痛みには煎液でうがいする.歯茎の痛み,口臭には粉末を葉や歯茎に付けてこする.
根茎は広く香辛料に利用され,特にカレー粉の原料として知られるほか,ピクルスに加工したり,野菜として食されたりする.

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