熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ノウゼンカズラ科
Bignoniaceae
ノウゼンカズラ
Campsis grandiflora (Thunb.) K.Schum.
ノウゼンカズラ
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  • ノウゼンカズラ
英名
Chinese trumpet-creeper
中国名
凌霄,紫葳
花期
6~9月
生薬名
①凌霄花(リョウショウカ),②紫葳茎葉,③紫葳根
薬用部位

①花,②茎葉,③根

成分

花にフラン誘導体(furfural, 5-methylfurfural),全株にキノン(lapachol)

化学構造式

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  • ノウゼンカズラ 化学構造式1
  • ノウゼンカズラ 化学構造式2
  • ノウゼンカズラ 化学構造式3
産地と分布

中国原産.寺院の庭などをはじめ,観賞用に植えられる.

植物解説

つる性落葉低木.茎葉長く伸び,吸根を出して他物にからみつく.葉は羽状複葉で小葉は5~9個,卵形で先端が尖る.枝の先に円錐花序を作り黄赤色で漏斗状の大形の花を開く.

薬効と用途

花は婦人薬として生理痛,月経不順,子宮出血などに用いる.茎葉,根は利尿,鎮痛作用があり,痛風やリウマチなどに用いるほか,蕁麻疹,湿疹などにも用いる.全体に含まれる成分のlapacholは毒性があり,有毒植物とされている.
観賞用として栽培される.

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