熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

タデ科
Polygonaceae
ニオイタデ
Persicaria viscosa (Buch.-Ham. ex D.Don) H. Gross ex T.Mori
ニオイタデ
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  • ニオイタデ
  • ニオイタデ
英名
sticky knotweed
中国名
香蓼,粘毛蓼
花期
春~秋
生薬名
No Information
薬用部位

全草

成分

モノテルペン(naginata ketone, elsholtzione),セスキテルペン(humulene epoxide II)

化学構造式

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  • ニオイタデ 化学構造式1
  • ニオイタデ 化学構造式2
  • ニオイタデ 化学構造式3
産地と分布

荒地や田畑に生え,本州~九州,および台湾,朝鮮,中国,ウスリー,インドに分布する.

植物解説

一年草.草丈40~150 cm.茎は直立し多くの枝を分ける.植物体に斜上する長毛とごく短い腺毛を密生する.葉は有柄,披針形~広披針形,基部はくさび形で葉柄に沿って流れる.托葉鞘は長い筒形.偽総状花序は頂生し密に花を付ける.萼は紅色,5深裂する.痩果は3稜のある広卵形.

薬効と用途

消化促進を目的に利用される.食前に服用する.
全体に酢酸イソアミルに似たにおい(バナナのような果物臭)がある.

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