熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ゴマノハグサ科
Scrophulariaceae
トウフジウツギ
Buddleja lindleyana Fortune
別名
リュウキュウフジウツギ,シマフジウツギ
トウフジウツギ
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  • トウフジウツギ
  • トウフジウツギ
  • トウフジウツギ
英名
weeping butterfly bush, Lindley butterfly bush
中国名
醉魚草
花期
夏~秋
生薬名
酔魚草(スイギョソウ)
薬用部位

全草

成分

サポニン(mimengoside H, I)

化学構造式

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  • トウフジウツギ 化学構造式1
  • トウフジウツギ 化学構造式2
産地と分布

中国原産で,沖縄県では野生化している.

植物解説

落葉低木.樹高1~1.5 m.茎は4稜ある.葉は対生するが上部では互生することもある.葉身は長楕円形で鋭尖頭,長さ5~10 cm,幅1.5~3.5 cm,普通全縁だが時に数個の歯牙がある.枝先に穂状の円錐花序を伸ばし,多数の花を付ける.蒴果は楕円形で先は短く尖る.

薬効と用途

リウマチ性関節炎,回虫症,鉤虫症,打撲,流行性耳下腺炎,カゼなどに用いる.中国で薬用にされるが,有毒であり服用は控えた方がよい.ヒトが誤食した場合,嘔吐,腹痛,呼吸困難,四肢の麻痺などを起こす.

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