熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

セリ科
Apiaceae
チャービル
Anthriscus cerefolium (L.) Hoffm.
別名
セルフィーユ,ウイキョウゼリ
チャービル
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  • チャービル
  • チャービル
  • チャービル
英名
French parsley, garden charvil
中国名
車窩草
花期
5月
生薬名
チャービル
薬用部位

成分

フェニルプロパノイド(methyl chavicol, 1-allyl-2,4-dimethoxybenzene),アルカン(undecane)

化学構造式

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  • チャービル 化学構造式1
  • チャービル 化学構造式2
  • チャービル 化学構造式3
産地と分布

西アジアから東ヨーロッパ原産.

植物解説

一年草.草丈50~60 cm.葉は3回羽状複葉,裂片は細かく切れ込む.花は複散形花序に付き,花弁は白色,先は内曲する.果実は卵形から線形,先は細まり,嘴状になる.

薬効と用途

消化促進,血行促進にはサラダとして食べる.消化促進にはお茶を服用してもよい.関節炎のパップ剤としても利用された.また,古代ローマの博物学者プリニウスは,しゃっくり止めの薬草として多くの人に推奨したという話もある.葉はサラダ,オムレツ,スープ,ドレッシングなどに利用され,フランスでは「美食家のパセリ」とよばれる.

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