熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

アオイ科
Malvaceae
タチアオイ
Alcea rosea L.
別名
ツユアオイ,ホリホック
タチアオイ
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  • タチアオイ
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英名
common hollyhock
中国名
蜀葵
花期
5~6月
生薬名
①蜀葵花(ショクキカ),②アルテア根,蜀葵根(ショクキコン),③蜀葵子(ショクキシ)
薬用部位

①花,②根,③種子,④茎葉

成分

根に多糖類(pentosan, galactan),花にフラボノイド(aromadendrin, apigenin, kaempferol-3-O-[6''-(E-coumaroyl)]-β-D-glucopyranoside)

化学構造式

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  • タチアオイ 化学構造式1
  • タチアオイ 化学構造式2
  • タチアオイ 化学構造式3
産地と分布

中国またはシリア原産とされ,各地で観賞用や薬用に栽培される.

植物解説

二年草.草丈1.5~2 m.茎は円柱状で直立する.葉は互生し,円形で基部は心形,5~7個に浅く切れ込む.葉腋に短い柄のある大きな鐘形の花を開く.花色は紅,濃紅,淡紅,白,紫などで,八重咲もある.野生では知られておらず,トルコ原産のA. setosaと東ヨーロッパ原産のA. pallidaとの雑種であると考えられている.

薬効と用途

花は利尿薬とするほか,小児の風疹に用いる.根は腸炎,尿閉,結石,赤痢,神経痛などに用いる.種子は白斑や虫刺されに用いる.葉と根は腸炎に内服,できものに外用する.古くから花壇に植栽される.

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